文化財を守り伝えていくために "/>

展示収蔵環境整備

展示収蔵環境整備

文化財の生物被害を最小限にとどめるためのIPM
(Integrated Pest Management=総合的有害生物管理)を実施します。

カビの拭き取り調査 クリーニングの様子
熊本市現代美術館様でのIPMメンテナンス作業の様子

・現状把握するための状態調査
 目視による観察とモニタリング(汚れや塵埃堆積の有無等)調査
・生物の侵入状態を把握するための生物モニタリング調査
・調査結果をまとめて報告と提案

─── これらを基本としております 


■調査
モニタリング
 ▪ 目視調査
  汚れの状況や虫、カビ類の有無、
  施設の問題点などを確認し、記録します




 ▪ 生物モニタリングトラップ観察
  粘着トラップを使用し、
  文化財周辺の虫類の生息実態を調査します





 ▪ 温湿度の計測データロガー
  温湿度を計測・データ化し、季節や天候による
  変動や室内での偏り等を把握します





 ▪ カビの拭き取り検査
  カビやカビ様の汚れを拭き取り、菌の量や種類を調べます
  また、カビが見えない部分の潜在的なカビ発生リスクを洗い出します



 ▪ATP拭き取り検査(A3法)データロガー
  目には見えないカビやカビ発生の要因となる
  汚れが付着していないかを調査します





 ▪ ダスト観察ダスト観察
  ダストを回収し、内容物から汚れの傾向、
  虫類の痕跡を確認します





■メンテナンス

  虫やカビの原因になる汚れを除去します



■アフターケア

  調査結果を元に、虫やカビ等の被害を防ぐため、
  今後の日常管理のアドバイスや生物被害対策の提案を行います

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